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ラージャヨガ

ラージャ・ヨーガ (Raja yoga)

ヨガの本質がわかる瞑想を中心としたヨガ
運動量★★☆☆☆ 熟練度★★★★☆  リラックス度★★★★☆

ラージャとは「king=王様」という意味で、別名「古典ヨガ」「瞑想ヨガ」とも言われているヨガの王道です。
聖師パタンジャリによって書かれたヨーガ聖典『ヨーガ・スートラ』(紀元後4~6世紀頃に記述され完成されたといわれている)を根本経典とするヨーガです。
ラージャヨーガは、
自分の内なる心の状態を観察することにより、自分自身を知り、欲望や執着を手放し、あらゆる事象に対して、正しい認識ができるように自己の理智の働きを高めてゆく行法です。
 
調和の精神を、最もストレートに追求しているヨガ。
瞑想を中心とした、心のコントロールにより精神面を見つめていく方法で、ラージャ・ヨガを行うと、欲望や執着を手放し、世界に対して正しい認識ができるようになるといわれています。
五感、心、知力を制御して、自己を統率することを目指します。
ラージャヨーガは"王道のヨーガ""キング・オブ・ヨーガ"と呼ばれており、また、八段階の修行法よって構成されているので、アシュタンガ(8つの部分)"八支則のヨーガ"とも云われています。

★ラージャヨーガの八段階


第一段階 < ヤーマ / 禁戒 >
心の平安を得るためには、 他者との交流の中に私達の存在が成立しているという事実にめざめ、 自ら発する他者への行為を良好に社会への適応性を高める事が大切です。
 ヨーガ・スートラでは、次の最も基本的な五つの生活法則を示しています。

・非暴力(アヒンサ)
生きとし生けるものに無用な暴力、殺生をくわえない。
・正直(サティア)
言葉と行動を一致させ誠実なものとする。
・不盗(アステーヤ)
他人の物、時間、喜びなどを不当に盗らない。
・梵行(ブラフマチャリヤ)
欲望のエネルギーを適切にコントロールする。
・不貪(アパリグラハ)
所有欲を克服し、ものに執着しない。

第二段階 <ニヤマ / 勧戒 >
自己実現するためには、 日々の暮らしの中での良い生活習慣の積み重ねが最も大切です。
この勧戒は、自分自身の生活態度を改善し、 心身ともに霊性を高める五つの生活法則が説かれています。
・清浄(シャウチャ)
ヨーガにおいての清浄とは、 肉体と精神における清らかさが求められています。
肉体的な浄化法と心的な浄化法があります。
・ 知足(サントーシャ)
与えられた環境、現状をまず受け入れ、 感謝し肯定の姿勢から物事に対処していく態度です。 
・苦行(タパス)
 日常において自らに課した「行」や仕事の積み重ねによって心身を強いものにして目標の実現力を高めます。
・読誦(スヴァーディヤーヤ)
常に聖典を読んだり、真言を唱え、真実在への理解と学習を怠らない事です。
・自在神祈念(イーシュヴァラ・プラニダーナ)
 人生における気高い目的の達成を常に我々の創造主に祈り願う事です。

第三段階 <アーサナ・座法>
アーサナの本来の目的は長時間の瞑想に耐える「座法」を意味します。
また、一般的にアーサナは様々なポーズをとって体を鍛え、 柔軟にしたりするものと考えられていますが、 実は以下に続く内的心理器官を意識化するための最初の訓練として、 食物鞘(肉体)に関する感受性を高め 意識化(気づき)を促がすものなのです。
ヨガ初級者が外界に向かっている意識を内側に向け、 自己の身体の変化を感じ取りながら 「今、ここ」に心をとどめる最初の訓練がアーサナです。
アーサナは単なる肉体的訓練(体操・ストレッチ)ではありません。

第四段階 <プラーナーヤーマ・調気法>
アーサナの訓練に続いて呼吸の訓練を行うのがプラーナーヤーマです。
プラーナーヤーマは人体組織中でプラーナエネルギーを浄化し、 バランスを整え、支配する科学です。
また、呼吸の訓練によって自律神経をコントロールできるようになります。
これは、脳の高位中枢を能力を理解し、活用することを可能にします。

第五段階 <プラティヤハーラ・制感>
プラティヤハーラとは「向けて集める」という意味です。
 ここから、今までの身体生理的な部門から、 心理的な部門へと入る掛け橋となるのがこのプラティヤハーラの段階です。
 外界の対象に無意識に、 あるいは意識的にとらわれている感覚器官と心をその対象から切り離し、 自己の内面へと集中していく制感行法は、 絶えず心を悩ませ不安を与える対象 (外界内界におけるあらゆる事象)から 一旦心を引き離し 「何ものにもとらわれない自由な心」に至るための重要なステップです。

第六段階 <ダーラナー・凝念>
凝念とは、心をある一点にとどめて動かさないことです。
この凝念と次の静慮、三昧の段階は実際には、 はっきり分割できない一連の心理的流れとなり、 一括して"統制(サンヤマ)"とよばれます。

第七段階 <ディヤーナ・静慮> 凝念によって一点に集中していた心が、 その集中の対象物と自然に一体となり、 自己と対象物の間にある自他の区別が無くなり、 ある種の「ひらめき」(気づき・悟り)をもたらす領域へと入っていきます。
 このような意識状態のなかで 私達に苦悩を生じさせる諸煩悩が意識化され、 それらの原因に辿り着くことによって 苦悩(葛藤)を生じさせるような考え方が修正されていくのです。

第八段階 <サマーディ・三昧>
自我の認識領域を超え 梵我一如といわれる対象と主体が合一した状態が サマーディ・三昧と呼ばれます。
不断の識別智の働きによって無智さが克服され、 自己存在の基盤である真我(アートマン)を直覚的に知ることで、 私達は真の自由と力を得ることが出来るのです。
そこで私達は新しい生を受け、 宇宙的啓示と幸福感に満ちた人生が始まるのです。